鬼庭秀珍 柔肌情炎 |
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第七章 淫虐の嵐 1 夜の帳がすっかり降りて、高利貸の八名瀬巌が住む小石川の『けやき屋敷』は広い敷地全体が青白い月の光に包まれていた。 しばらく前までは庭の草むらに集く虫の鳴き声が次第に深まっていく秋を感じさせていたが、今は敷地全体が冷たく静まりかえっている。いや、月明かりに浮かび上がっている大きな母屋と二つの土蔵のうち密室ごしらえがされている北側の蔵の内部だけは異妖な熱気が充満していた。 裸身を後ろ手に厳しく縛められている花村繭美は、昇りつめた激情の熱が冷めやらぬ裸身を畳舞台に延べられた布団に横たえ、片頬を圧しつけて虚ろな視線を青畳とその外の板床の上に漂わせていた。 「ずいぶんよかったようじゃな、若女将。しかし、自分だけ先に昇りつめたのでは大久保君が可哀相ではないか。そうは思わんかね?」 トランクス一枚で畳脇の板床に控えている大久保剛を指差しながら繭美の惚けた顔を覗き込んだ恵俊和尚が皮肉を言った。が、意識が朦朧としている繭美はまったく反応を示さない。後ろ手に厳しく縛られたまま乱暴に犯されて激しく燃え上がった被虐官能の余韻に包まれていた。 「うんともすんとも答えんとは生意気な女じゃな」 チッと舌を打った和尚は、「ま、その方が責め甲斐があるがな」と呟いて屏風の前の吉村を振り向き、顎をしゃくった。 「吉村君、その陰に置いてある竹を持ってきてくれんか」 和尚は片時の休息も与えずに責めを続けようとしている。その非情さに嫌悪感を覚えている吉村は躊躇した。 制止を期待して八名瀬の顔を窺ったが、八名瀬は目顔で和尚のしたいようにさせろと言っている。致し方なく立ち上がって屏風の陰に入った吉村は、太く長い竹を持ち出して来て敷布団の脇に置き、元居た場所へ下がった。 冷酷な顔に薄笑いを浮かべた恵俊和尚は、太い竹と縄を指差して大久保を見た。 「次の責めに移るとしよう。大久保君、さ、打ち合わせ通りにやってくれ」 「分かりました」とニヤッと笑った大久保が布団の上に足をすすめて屈みこみ、しどけなく横たわっている繭美の膝に手をかけた。 「な、なにをするの!」 我に返った繭美は、咄嗟に膝頭で大久保の手を払いのけると、その膝を深く折り曲げて太ももをぴっちりと閉ざした。 しかし、いち早く片脚の足首をつかんだ大久保は、その脚を高く持ち上げてグイッとひねり、繭美の緊縛裸身をくるりと仰向けにした。そして、背中を向けて繭美の肉付きのいい白い太ももに腰を落として馬乗りになると、繭美の左右の膝を布団に強く押しつけながら伸びやかな二肢を徐々に割り広げていった。 「ああっ、やめてっ!」 必死に両脚を閉じようとした繭美だったが、それもまた儚い抵抗に過ぎない。伸びやかで肉の引き締まった繭美の二肢は股が裂けそうなほど大きく引き開かれていった。 大きく開いた両足の下に太い竹をすっと差し入れた恵俊和尚が、手際よく右の足首を麻縄で竹につなぎ止め、間髪入れずに左の足首も竹に縛りつけていく。 「ど、どうしてっ? どうしてこんなことを……」 スラリと伸びて白磁の輝きを放っている二肢を左右に大きく割り裂かれた繭美は痛烈な恥辱に打ちひしがれた。そのかたわらに恵俊和尚がにじり寄った。 「お、お願いです。もう、もうやめてください……」 涙声ですがる繭美がさらけ出している女の茂みを和尚の淫らな手が撫で上げる。 「ああっ、イヤっ!」と叫んで顔を大きく反らせた繭美だったが、絹糸のように柔らかい茂みの下の充血した花びらを指先で軽くつまみ上げられた。 「ひっ、ひいーっ!」と悲鳴を上げた繭美の花肉の亀裂に和尚の指がすべりこんでいく。 「あっ、イヤっ! や、やめてっ! ああっ!」 熱く呻いた繭美は、羞恥に赤く染まった顔を横へねじ曲げた。細引き縄に緊め上げられた豊かな乳房を波打たせ、脂汗が滲んだ肩を震わせて号泣し始めた。 涕泣する繭美の口を片手でふさいだ恵俊和尚は、酒臭い口で赤く屹立した乳首を吸い上げ、もう片方の手で股間の秘苑をまさぐった。 「くっ、くくっ、くうーっ!」 口をふさいでいる和尚の指の間から苦悶の声が漏れる。が、和尚は繭美をいたぶる手をゆるめない。淫らな笑みを浮かべ、差し入れた指で秘裂の内部を掻き混ぜる。 「ああーっ!」と繭美の首が大きくのけ反った。開脚状態で太い竹に縛りつけられている左右の足首の縄が鳴き、十本の足指が何かをつかむように足裏を縮めた。 恵俊和尚は、淫らな指で女の花園をかき回し終わると、繭美の口を吸いながら喘ぐ乳房を両手で荒々しくそしてゆるやかに揉みしだいた。 (ああ、ダメっ。わたし、もう……ダメ……) 執拗で巧みな和尚の愛撫は繭美のあらがう気持ちを薄れさせてゆく。説明のつかない、胸が緊めつけられていくように切ない被虐性の感覚が、またもじわじわと肉の奥深くからこみ上げていた。花芯から噴き上げる蜜が花襞の内部に充満し、花びらの上に滲み出て絹糸のような繊毛の茂みを濡らした。 その時、太い竹に開脚縛りにされている繭美の両肢がすっと持ち上がった。 いつの間にか梁から滑車が降りてきて、滑車のフックにつながれた太いロープの片端が竹の中央に固く結び付けられていた。その滑車の鎖を大久保が手繰っている。カラカラと鎖が引かれるにつれて繭美のすらりと伸びた下肢が持ち上がっていく。 「お願いっ、許してっ! 八名瀬さん、こんな酷いこと、やめさせてください!」 恐怖感に駆られた繭美は必死に八名瀬を探した。が、離れたところから事態の進行を眺めていた八名瀬は、繭美の視線を受け止めると冷たく首を左右に振った。 「若女将。何事も経験だと言うではないか。逆さ吊りの味も悪くはないぞ」 そう嘯いた恵俊和尚は、大久保を急かせた。 「大久保君。さあ、早くやるんだ」 (鬼! 悪魔! 人でなし! あなたたちには人間の血が通ってないんじゃないの!) そう言って罵倒してやりたかった。が、その暇はない。滑車が回るカラカラという音が激しくなり、早くも繭美の腰が浮いた。 2 「あっ、ああっ! やめてっ、お願いっ!」 声を荒げた繭美の背中が斜めに持ち上がり、次第に垂直になっていく。 「イヤっ! こ、こんなの、イヤっ!」 涙声で叫んだ繭美の首は顎を強く引いたように内側に折れ曲がった。 「ぐっ、うぐっ、ぐううっ」と濁った声が紅唇から洩れる。 まもなく繭美の肩が布団から離れ、まるで頭頂で全身を支えているように、細引き縄で後ろ手に厳しく縛められている繭美の裸身は畳舞台の上に垂直に立った。 そして、その頭も宙に浮いた。 (ああ、誰か……、誰か助けてっ。お願いっ、わたしを助けてっ) 助けを求めて必死に念じる繭美の口からは、もう何の言葉も出て来なかった。 天井の梁からまっ逆さまに吊り下げられた繭美の長い睫毛がキラキラと光っている。こぼれ出た涙が柳の葉のように美しい弧を描く眉毛を濡らし、額の方に向かって流れていく。 一方、中空にVの字を描いている陶器のような白い輝きを放つ二肢のつけ根では、女の羞恥の源を覆う漆黒の繊毛の茂みがすでにぐっしょり濡れそぼっていた。容赦のない虐待を受けていながら繭美の肉体は、非情な仕打ちを甘受しているように疼き続ける肉の花芯から夥しい女の蜜を噴き出していた。 「よしっ、そのくらいの高さが丁度いい。大久保君、そこでとめろ」 恵俊和尚は、逆さに吊られた繭美の顔が自分の腰の高さまで来たところで滑車の鎖を固定するよう命じた。そして、八名瀬を振り返ってニタリと笑った。 繭美は、薄く閉じた瞳から涙を溢れさせながら、夢の中を浮遊しているような感覚に包まれていた。意識が幾分か朦朧としてきて、思考力が麻痺している。今はただ、全身に広がった妖しい被虐官能の炎に身を焦がし、脳髄をことごとく痺れさせる陶酔の淵に沈んでいくことだけを望んでいた。 その繭美の両頬に男の手が添えられた。 「んん?」と目を開いた繭美の顔が心持ち顔を持ち上げられ、熱いものが唇にあたった。それは大きく膨らんだ醜い男根だった。 「さ、若女将。ワシのこれを咥えるんだ」 墨衣の前をはだけて腰を突き出している和尚は、繭美の顔を股間に引き寄せ、熱く膨張した肉茎を口にこじいれようとした。 「イヤっ!」と小さく叫んで顔を逸らせようとした繭美だったが、和尚の両手に顔をつかまれていてはそれもかなわない。紅い唇を固く結ぶのが精一杯だった。 「若女将、素直にしないと逆さ吊りが長くなるだけだぞ。さ、口を開けるんだ」 和尚はそう言ってイチモツの亀頭を繭美の唇にあてがった。 (ああ、こんなことまで……) 繭美は地獄に突き落とされた思いがした。が、従わなければもっと酷い仕打ちが待っているに違いない。繭美は自虐的な思いに駆られた。 (わたし、とうとう堕ちる……。いえ、堕ちればいいのよ、何もかも忘れて……) 再び被虐の情念を燃やし始めた繭美は、紅唇を大きく開いて突きつけられた醜い男根を受け容れると口をすぼめて咥え、熱を帯びた肉茎をしゃぶった。 「もっと舌を使わねばダメだろう、若女将。舌先で舐めるんだよ」 和尚に促がされた繭美は、一旦吐き出した肉茎の周囲に舌をからめて舐め上げ、唾液で濡れた亀頭を舌先でチロチロと舐めた。 恵俊和尚は、繭美を後ろ手に縛り上げた時からすでにかなりの興奮を示していただけに、イチモツも敏感になっている。 繭美が亀頭の鈴口に舌先を差し入れると、「おう、おおっ!」と昂ぶった声を出して腰を引こうとした。が、逃がしはしないとばかりに和尚の肉茎を舌でからめとって再び口中に含んだ繭美は、膨らみを増した肉の塊に舌をねっとりと絡ませてしゃぶり続けた。 わずかな間に和尚は感極まり、そのイチモツはあっけなく爆ぜた。 「いや〜、参った参った。上の口の方も大したものだ、この若女将は……」 坊主頭をつるりと撫でた恵俊和尚は、あっと言う間に果ててしまったことの照れ隠しに曖昧な笑みを振りまきながら、一気に萎びてしまったイチモツを墨衣の下に仕舞った。 事の成り行きを苦々しい顔で眺めていた八名瀬が立ち上がって和尚をねめつけた。その目が(打ち合わせにないことを勝手にするな)と言っている。 首をすくめた和尚に(それにしてもあんた、口ほどでもないな)と言わんばかりの軽蔑の視線を投げかけた八名瀬は、着流しの裾を帯にからげてブリーフを脱ぎ捨て、白く柔らかい腹を波打たせて荒い息をしている逆さ吊りの繭美の前に立った。 「私もお願いするとしよう。若女将、さ、咥えるんだ」 八名瀬は、うなじに添えた左手で繭美の顔を持ち上げ、右手で熱く屹立した分身を繭美の口の中に突っ込むと、その右手で細引き縄に緊め上げられている乳房を鷲づかみにした。 「ぐっ、ぐううっ」 唐突に乳房を揉まれた繭美は(や、やめてっ!)と叫んだが、八名瀬の肉棒が猿轡の役割をして、その叫び声を口中にくぐもらせた。 八名瀬は、繭美に肉の棒を咥えさせたまま、乳房を揉みしだきながら乳首と乳輪を舐め回し、硬さを増した赤く乳首を酒臭い口に含んで転がしながら軽く歯を立てた。 「んっ、んんっ、んっ、んんっ、んっ」と、まもなく繭美は甘く熱い鼻息を洩らし始めた。 繭美は、逆さ吊り状態でありながら懸命に八名瀬の分身を舐め、柔媚な頬を激しく収縮させて遮二無二しゃぶった。形良く結い上げていた長い黒髪は崩れ、縄に上下に喰い込ませた乳房の頂で乳首が赤く興奮して屹立していた。 両手を後ろに縛られたまま梁から逆さに吊り下げられる恐怖感は体験した者にしか分からない。ましてや、その状態でフェラチオを強いられる屈辱と恥辱は言葉に表せないほど辛いに違いない。 しかし、繭美はすでに我を忘れていた。逆さに吊られた裸身をよじり、背中に縛められた手指を泳がせて八名瀬の熱い肉棒を懸命に吸い続けた。 その繭美が、狂ったようにしゃぶっていたものを急に吐き出し、深く息を吸い込んだ。そして、八名瀬の顔を見上げて妖しい笑みをかすかに浮かべると、今吐き出したものを再び深く口中に含み、熱に浮かされた眼を固く閉じてしゃぶり抜いた。 思いがけない逆襲を受けた八名瀬の肉棒は更に熱を高め、時計の秒針が盤面を人回りする前に先端が弾けた。 繭美は、深く咥えこんだ肉棒が大きく脈打つと同時に流れ込んできた熱い粘液を喉に受け止め、それをゴクッと嚥下した。 「う〜ん、よかった。素晴らしかったよ若女将……」 腰の帯の後ろから手拭いを抜いて己の股間の始末をしながら、八名瀬は嘆息した。いかにも満足げに微笑んでいる。その八名瀬を見上げる繭美の瞳が妖しくきらめいた。 (ねぇ、お願い。もっとわたしをいじめてっ! もっとわたしを辱めてっ!) まるでそうせがんでいるような妖しい眼差しが八名瀬巌をたじろがせ、目を釘付けにして二人を見つめていた恵俊和尚に生唾を呑み込ませた。 後ろ手に縛られた裸身を梁から逆さに吊り下げられている繭美は、半開きの紅い唇から白濁した泡のような液体をしたたらせ、V字に割り開かれた白く伸びやかな両脚の肉付きのいい太ももを震わせた。 その繭美が逆さ吊りにされている緊縛裸身をくねらせて八名瀬を見上げて恍惚感に浸った笑みを浮かべ、背中をゾクッとさせた八名瀬は再び分身に力を得ていた。 3 逆さ吊りでの淫虐は時間にして十五分ほどだったが、繭美にとってはとてつもなく長く苦しく辛い時間に他ならなかった。 意識が混濁していくのを覚えた時にようやく畳舞台に下ろされた繭美は、大きく割り裂かれて閉じることが出来ない両腿のつけ根に息づく女の羞恥の源を露わに晒したまま、布団の上で嗚咽を洩らし続けていた。 しかし、繭美への淫らな責めは終った訳ではなかった。八名瀬は、この場で唯一人、まだ繭美と肌を交えていない吉村達也に繭美を愛撫するよう命じた。 思いがけない指示に当惑したものの、盗み見るようにしながら淫靡な情景を目の当たりにしてきた彼もまた欲情の高まりを抑えきれなくなっていた。首を縦に振った吉村は、シャツを着たままズボンのベルトが肌を傷つけないように気を配りながら、一糸まとわぬ裸身を後ろ手に縛られている繭美の上半身に覆いかぶさっていった。 左右の足首を太い竹に縛りつながれて両肢を大きく割り開かれている繭美は、吉村が覆い被さってきても一切抵抗を示さなかった。もはや抵抗を示す気力は残っていなかった。 すすり泣きを続けている繭美の胸に両手を伸ばした吉村は、喘いでいる二つの乳房にそっとその手を添えた。縄にきつく絞り出されているのに柔らかさを失っていないことに驚きを感じながら、吉村は手のひらにしっとり吸いついてくる白い乳房を優しく揉み上げた。 「んっ、ふうっ、ふうんっ」と小さく鼻を鳴らし始めた繭美は、「ああ……」と感情の昂ぶりを示す声音をかすかに洩らして唇を半開きにした。 その繭美の乳房を揉み上げながら、吉村は乳輪を舌でなぞるように舐めた。そして、膨らんできた乳首を吸い、口に含んで舌先で転がし、軽く歯を立てた。 「ああ……、はあっ、ああっ、あ……」 繭美の口から洩れる声が次第に高くなってきた。 吉村はその口をふさぐように紅唇に自分の唇を重ね、吸い、舌を差し入れて口の中を舐め回した。すると繭美が自分の舌をからめてきて吉村をまた驚かせた。 一旦上半身を起こして繭美の顔をみつめた吉村は、頬を濡らしている涙を吸い取るように口で拭い、両頬に熱い口吻を注いだ。そして、細くしなやかな首筋に舌を這わせながら、縄に緊め上げられていながらなお柔らかい乳房を揉み続けた。 「んっ、ああっ、いっ、いい……」 吉村は、気持ちの昂ぶりを見せ始めた繭美の二つの乳房に再び舌を這わせ、きつく喰いこむ細引き縄の摩擦で赤く腫れてきたあたりを優しく丹念に舌先で舐めた。 「ふっ、はあっ、んんっ、ふうっ、あ……」 目を閉ざしている繭美は半開きの口から甘い声を洩らし、横に傾けた顔をうっとりさせている。その繭美の乳房から鳩尾へ、更に白く柔らかな腹部へと、吉村は舌を這わせていった。その間も両手を伸ばして乳房を揉み乳首を刺激し続けた。 「ああー。いい、いいわ。ふうん、あはん……」 繭美は先ほどとは違う陶酔感に浸っていた。両手を後ろ手に厳しく縛り上げられ両肢を左右に割り裂かれていることすら忘れているように見えた。 吉村はふっと片手を乳房から離し、その手を恥丘の茂みにそっとあてがった。女の羞恥の源泉を覆っている漆黒の繊毛は上質の絹糸のように細く柔らかく滑らかだった。が、繊毛の根元はすでに濡れそぼっていた。 自身も昂ぶってきた吉村は、再び繭美の紅唇に自分の唇を重ねて舌を吸い、両手で乳房と乳首を懸命に愛撫し始めた。 「あっ、はあっ、ああっ、あ……」 繭美の性感は一気に昂揚した。 吉村達也は他の三人とは比べものにならないほど優しく愛撫してくれる。 繭美は、自分を淫らに責める側にいる吉村だが、今の自分にとって彼だけが唯一の味方であるような気持ちになって恍惚感に浸っていった。 4 「い、いい……。いいわ、吉村さん……」 甘えるように言った繭美の女陰の奥で肉の花芯が疼き、花肉の花びらの内側に身を潜めていた女肉の芽が急速に膨らんできていた。 そして、まもなく鞘を脱いだ肉の芽は秘裂の花びらの間から頭を覗かせた。その肉芽の頭を生温かい何かがヌルッと舐めた。 「ひいっ!」と短く鋭い悲鳴を上げた繭美のからだがビクンと大きく跳ねた。 |