気まぐれ特集5 『ごくせん』 で大活躍の仲間由紀恵さん ボクは、年甲斐もなく、TVドラマ『ごくせん』の高校教師・山口久美子を演じた仲間由紀恵さんに魅せられてしまった。彼女は都筑好みの若手女優のひとりである。コミカルな役どころを演じる彼女は実に愛らしいが、清楚で理知的な印象のルックスが時折見せる翳りのある表情が実に艶っぽい。ボクは自分の娘と同年代の彼女に擬似恋愛をしているのかも知れない、と思いながらこの特集を思い立った次第だ。 尚、録画したビデオテープから撮ったキャプチャー画像なので画質の粗さはご勘弁願いたい。 ちなみに『ごくせん』というのは「極道先生」の意味。三流高校で教師をしている「ヤンクミ」こと山口久美子は、実は大江戸一家三代目黒田龍一郎の孫娘で、鼻つまみ者と落ちこぼればかりを集めたクラスの担任。そのヤンクミが類い稀な熱血と正義感で彼ら不良高校生たちを立ち直らせていく。そのヤンクミが生徒に語る言葉と咄嗟に切る啖呵(たんか)がいいのだ。 「人の強さなんてものは、力で決まるもんじゃないんだ!」 「ケンカに強いってことが人として男として強いってことじゃねーだろう!」 「人を傷つけるためだけに一方的に殴る蹴るすることを暴力っていうんだ!」 「本当に強い者は、自分の力をやたらとひけらかしたりしないもんだよ」 「大事なのは力の強さじゃない。心の強さなんだ」 「人には、自分にとって大切なものを守れる力があればそれでいいんだ」 「これからも一緒に汗を流そうじゃないか、心の汗を」 「仲間ってのはな。何年会えなくたって、どんなに離れてたって、一生ものなんだよ」 宇津井健さん演じるヤンクミのおジイちゃん・大江戸一家三代目親分黒田龍一郎の台詞がこれまたいい。 「大人だからって、皆がみんな立派かてぇと、そんなこたぁない。間違った大人もいっぱいいる。自分が見たいと思うものしか見えないやつらもな」 「人間てぇヤツはそう利口じゃねーからな。何が大事かってぇことを見失っちまうことがあるんだ。つまらねーものに邪魔されてさあ、意地とか見栄とかってやつにな。そいつが厄介なもんでさあ。自分じゃなかなか取っ払えねーもんなんだよ」 「四六時中自分のことを心配してくれる人がいりゃ、人ってぇのは真っ直ぐ歩いていけるもんじゃねーのかい?」 仲間由紀恵さんの思い詰めた表情と透きとおった声がボクの心を震わせる。 「間違った時は謝る。それが人の道というもんだよ」 「いま夢や希望がないからって、これから先も同じだと決め付けるな! 誰にだって同じだけの可能性があるんだ!」 「何一つ不満なく、思い通りに生きているヤツなんかいないんだよ!」 「迷って、もがいて、立ち止まって。寄り道してまた戻って。皆そうやって生きてくんじゃねーか! そうやっていつか、自分の人生見つけてくんじゃねーのかよ!」 「だから諦めないでくれよ、逃げないでくれよ、そんなに簡単に答えを出さないでくれよ!」 ヤンクミ、万歳! |