子供とあゆむ足跡から


第49集 仰げば尊し

ようやく義務教育の卒業を迎えました(’05年3月作成)。


 いろいろ紆余曲折がありましたが、なんとか次の行き先が決まり、子供たちは卒業式を迎えることができました。 今春で、我が家の子供たちは全て、義務教育が終わったことになります。 ひとり立ちするまではまだまだですが、とりあえず一区切りというところでしょうか。

 中学を終えてしまえば、親が直接子供たちの学校教育にかかわるPTAのような機会はぐっと少なくなります。 PTAに関わることは、いろいろと大変な場面もありましたが、子供が学校に通っていたからこそ出来た貴重な体験でした。 特に私のように家庭内での子供とのコミュニケーションがへたくそな父親は、子供たちの普段の様子や、今時の学校の様子を知ることができる唯一の方法だったようにも思われます。

 家内によれば、子供たちから見ての父親の私は、短気で話がしにくい怖い存在だったようです。 決して暴力的であったつもりはありませんが、何か自分の思いと違うことを言われると、頭ごなし否定してしまい、家内に後からそれまでのいきさつを聞いて後悔することもしばしばでしたから。 まあ、そういう意味では、よくグレることなく育ってくれたと言うべきかもしれませんね。

 この地区の中学校は、今時では少数派となった「仰げば尊し」を歌う卒業式をする学校でした。 あちこちで女の子のすすり泣く声が聞こえ、真っ赤な目の男の子が歌っている姿を見ていると、こちらもジ〜ンとなります。 今の子供たちも、ちゃんと泣けるんだって、妙に関心してしまいました。

 それでも、式を終えて会場の外に出ると、もうケロッとして友達と騒いでいるんですけどね。
    


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