子供とあゆむ足跡から


第17集 留守番のすすめ

子供たちの留守番について考えてみました(’99年8月作成)。


 うちの子供たちは、いつになったら留守番が出来るようになるのかな〜。はやく一人で留守番が出来るようになってくれれば、もっとあちこち自由にでかけられるのに。なんて、こどもを連れて歩くことの大変さを感じるとき、ふとそんなことを考えたりするものです。近くにこどもを預けられる親でもいれば別ですが、まだまだ子供連れで気兼ねなく出入りできるところは、そんなに多くはありませんから。

 電話も、訪問客も対応しないとして、うちでおとなしく遊べる子なら、幼児のころからでも短時間の留守番は出来るものです。でも、本当に留守番として役に立つのは、小学校高学年になってからでしょうか。他人とちゃんと話ができるようになる、電話の応対ができる、不審な客の見分けがつけられる、などのいくつかのチェックポイントをクリアする必要があります。
 一人ではなく、兄弟がいて何人かでの留守番であれば、親も比較的安心していられます。最近は、外出先でも携帯で連絡が取れるようになったので、なにか用があれば子供のほうからも自由に連絡ができるようになりました。我が家でも、子供たちが最初に覚えたのは、自宅ではなく携帯の電話番号でした。たいした用も無いのに、うれしそうに電話をかけてきたりしたものです。

 ところで、他の人とちゃんと挨拶が出来るということは、子供なりにある程度、自分というものを確立していることだと思います。自分とそれ以外の人という、違いをちゃんと理解することによって、はじめて、他人とどう対応するのかということを学んでいけるからです。それまでは、親であれ幼稚園の先生であれ、単に好き嫌い程度の区別しかなかったところから、隣のおばさん、宅急便のおにいさん、新聞屋の御用聞きなど、さまざまな区分があることを知るようになります。その区分を知った上で、さて、どう応対するのか、ということを覚えて行くわけです。そんな意味では、留守番は社会を知る第一歩といえるのかも知れません。

 ま、そんな難しい話はさておいても、時には子供をおいて夫婦で食事にでも行けるように、早くなりたいな〜、とやっぱり思うものですよね。


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