子供とあゆむ足跡から


第23集 カードゲームはかけ事か

子供たちが熱中するカードゲームについての心配です(’00年4月作成)。


 今、子供たちの間では、1対1で行う対戦型のカードゲームがはやっています。コミックマンガが発端となっているようですが、カードに書かれたモンスターの強さや、カードを組み合わせたときの能力などによって、倒した倒されたを判定して勝負を決めるようなルールになっています。いろいろな種類のカードが作られていて、それらを集めることも目的の一つになっているようです。かなり広くはやっているようで、近くのコンビニでもカードを売っていますし、道端に向き合って座り込み、ゲームに興じている子供たちの姿を見かけたりします。

 はじめのころは、TVゲームに張りついているよりはましだろう、と思っていました。でも、よくよく聞いてみると、勝負に勝った負けたで、カードを取ったり取られたりしているようです。我が家の子供は、へたくそなようで、かなりの枚数を取られていました。負けた分をおぎなうため、またカードを買いに行くという状態になっています。

 昔からの子供たちの遊びのなかには、「めんこ」や「ビー玉」、あるいは「おはじき」など、負けたら現物を取られるというゲームがけっこうありました。そのペナルティーがあるからこそ、スリリングなゲームが楽しめたことも確かです。それを、かけ事だからだめだというような目くじらを立てることは、あまり無かったように思います。
 しかし、このカードゲームの場合は負けが混んでくると、それをおぎなうために、千円単位のけっこうな金額が必要となります。その程度のお金なら自分のこずかいで何とかできるという子供もいれば、ちょっと無理かという子供もいるような額に思えます。これは、かけ事だからといって禁止するほどのものか、親としても悩ましいところです。

 子供たちは友達との遊びを通して、他人とのつき合い方、社会のルールなど多くのことを学んでいます。勝負に負けてくやしい思いをするのも、大切な経験ともいえます。しかし、それが将来、パチンコや競馬などのかけ事にのめりこむきっかけになることも困ります。

 とりあえず、我が家の子供たちには、親からもらったこずかいで遊んでいるのだから、金額的には千円程度のやりとりが限度なんじゃないかと言いました。
 皆さん方の家庭だったら、どうされるでしょうか。
  


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