子供とあゆむ足跡から


第30集 冬のわが家の定番メニュー

家族で食卓を囲むことについての効能書きです(’01年1月作成)。


 子供たちが大きくなると、どうしても家族そろって食事をする回数が減ってきました。サラリーマンで平日仕事のある私は、家に帰ってから最後に夕食をとることほとんどです。それでも、子供たちが小さいころの週末は、家の食卓を囲んだり、近くの食事どころへ出かけたり、あるいはドライブの帰りがけにファミレスへ立ち寄ったりと、だいたいは家族そろって食事をしていました。
 しかし、学校に通うようになった子供たちの生活サイクルが異なってくると、いつでも一緒というわけにはいかなくなります。夜更かしして昼近くまで寝ていて食事時間がずれり、休日のクラブ活動に出かけることなどもあります。また、子供たちも、そろそろ親といっしょのときの面倒くささを、感じるようになる年ごろです。外食に誘っても、いつでも喜んでついてくるということは、なくなりました。まあ、いつまでも親離れしないのは困ることなので、それなりに成長したということなんでしょうが。

 そうなると、わが家の父親の立場というのは、すこし寂しいものです。主婦でもある母親は、日常、子供たちといろいろ話をする時間がありますし、子供たちも何かあると、まずは母親に話をすることがほとんどです。特に話好きでも世話好きでもない父親の出番は、なかなか回ってきません。部屋の片付けや掃除など、母親ではなかなかいうことを聞かないときに、たのまれて、でばって行くような損な役回りだけになることもしばしばです。

 そんな中で、たまの週末にいっしょの食卓を囲む機会は、それなりに貴重な時間となるわけです。いっしょの席にいれば、たとえ豊富な会話は無くても、お互いの様子はそれなりにわかるものです。なんか食事のすすみが悪いと思ったら、お菓子をつまんだばっかりだったとか、醤油しか出てないけどマヨネーズが欲しいだとか、たわいもない会話の中で子供たちの考えを知ることもできます。

 ただ、最近困っていることは、平日一人で食事をすることが多いため、家族の食べるスピードと私の食べるスピードが合わないことです。同じものを食べていても、私だけがさっさと先に終わってしまうのです。だまって座っているのもつまらなくて、すぐ席を立ってしまうのですが、それが家内にはいたく不評です。消化のためにもゆっくりと食べた方が良いんでしょうけど、逆に外で同僚と食べるときは遅い方だったりするので、なかなか矯正することができません。

 そんなとき重宝するのが、冬場になって増えてきたメニューの鍋物です。食卓の中央に電磁コンロを据え、鍋をのせてしゃぶしゃぶやすき焼き、水炊きなどをします。野菜やお肉などの材料を周りに並べ、少しずつ足していくので、みなが同じようなペースで食事をすることが出来ます。下準備も時間がそれほどかからないので、週末に家族みんなで楽しむメニューとしては、なかなかすぐれものだと思っています。

 さてさて、みなさんのご家庭の定番メニューというのは、なんでしょうか。
 


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