子供とあゆむ足跡から
仲間うちでおきた出来事をきっかけに考えてみました(’01年5月作成)。
子供を持っていると、他人の子供の行為に関してもいろいろと気になるものです。そして、どうすればいいのか考えさせられることも少なくありません。
その事件が起こったのは、親しいネット仲間が集まって、ひとりの仲間の自宅でバーベキューパーティーを開いたときのことでした。その日は、一人で参加した人、家族みんなで参加した人、本人と子供連れてきた人と色々でした。私は、家族といっしょに参加して十分楽しんで家路につきました。
自宅を提供した仲間が発信したメーリングリスト(ML)の投稿を読んだのは、その翌日のことでした。それによれば、参加した子供の一人が裸足で家の中や外を走り回り、言うことをきかなかったと。何度か、足を洗ってやったこと。そして、なよりもその子供を連れてきた親が、迷惑に気がつかないのか、まるで注意をしなかったこと。このメールをきっかけとして、色々な意見がMLで交わされました。
まず、その場で注意しなかった親はともかくとして、気がついたまわりの人が、注意するべきだったのではないかということです。初めての場所だったので、他の参加者は勝手がよくわからず、お世話で動き回っていた、自宅を提供した家族が一番の被害者となってしまいました。後からのメールのやり取りで、実際に大変な状況に気がついていた参加者は少数であったことがわかりました。しかし、もし気がついていたとして、どのくらい注意することが出来たか、他人の子供を押さえつけてまで叱ることができたか、疑問視する意見もありました。
顔見知りといっても、普段はネット上の付き合いであり、住居もそれほど近いわけではありませんので、なかなかプライベートな生活環境までは知る機会はありません。むしろ、ネットが主催する野外のオフなどでは色々な人が参加するため、初顔合わせとなることも少なくありません。他人を怪我させるような、よほど大きな問題でも起こさないと、多少の不作法は大目にみてしまうような寛容な雰囲気もあります。このあたりは、オープンなネット中心の交流の良さでもあり、それ以上はお互いになかなか入り込めないという、限界でもあるわけです。
ただ、場所が個人宅となった今回の会合は、もうすこし他人に気を使うべきだったと反省をすることになりました。少なくとも常識を超え、他人に迷惑をかけていると思われる行為は、ちゃんと注意するべきだったのでしょう。しかし、よほど親しい間柄でも、他人の子供を注意する、あるいは叱るというのは、なかなか勇気のいる行為です。場合によっては、考え方の違いから、その程度のことで怒るなんてと、親との間がうまくいかなくなることもありえます。自分のすることに100%の自身があるわけでもありませんから、そこまでの面倒を考えてしまうと、どうしても見て見ぬふりをするとになりがちです。
簡単にこうすればいいと結論の出るようなものではありませんが、ネットをきっかけとした仲間付き合いのありかたについて、MLに参加するみんなが考える機会となりました。道具としてのネットの便利さは利用しながらも、生の人間同士としての付き合いを深めることも時には必要となってくると。
みなさんは、どのようなネット交流をされているでしょうか。