子供とあゆむ足跡から
子供の将来の方向をどのようにして決めるのか(’02年2月作成)。
子供たちが上の学校へと進学する年になると、親としてもいろいろ考えるようになります。 当然、受験をする学校の選択をしなければならない、という目の前の問題もあります。 まあ、だいたいは通知表の成績で、選べる学校は決まってしまいます。 それでも、いくつかの選択枝を考えるときには、その子の将来についても、あれこれ思いを巡らすことになります。 なにが得意なんだろうか、どのような職業が向いているんだろうかと。 しかし、はっきりとした子供の将来像を描くことが出来る親御さんは、あまり多くはないと思います。 スポーツ選手や歌手などへのあこがれをのぞけば、子供自身が将来へ希望をはっきりと言うことは少ないからです。
子供たちが自分の好きな分野、やりたいことを見つけるのは、だいたい、いつのころでしょうか。 私自身の子供のころを振り返ってみても、はっきりとした記憶がありません。 親には、やれ医者はもうかるだとか、やれ公務員は生活が安定しているだとか、いろいろな入れ知恵を吹き込まれたように思いますが、世の中にどのような職業があるのかという知識そのものが、あまり無かったように思います。
中学、高校のころは、だいたい学校の成績がいい学科が、得意な分野だと思い込んでいたようです。 そのころは、科目ごとに比較すると、数学の成績が良くて英語の成績が悪かったので、漠然とした進路としては理数系かなと思っていました。 でも、化学は嫌いだったりして、理数科目全部が好きなわけでもありませんでした。 結局は、エンジニアと呼ばれる仕事につくことになりましたが、今日まで、高校の数学で習ったような複雑な微分積分が、仕事の中で必要になるような場面には、ついぞ行き当たったことがありません。 そういった経験からは、学生時代の科目の得意不得意は、ごくごく一面的なものさしに過ぎないといえます。
学校の中にいるだけでは、世の中にどのような仕事があるのかすら、よく分からないわけですから、自分に向いていることを早くから見つけることが出来ないのも、当然のことです。 わかる範囲から、すこしずつ絞り込まれていく、というのが現実的なんでしょう。
さて、我が家の子供たちはといえば、時間を忘れて熱中しているのは、あいかわらずテレビゲームとコミック漫画。 まだまだ、適性を判断できるような材料を見せてくれません。 まあ、ガリガリと勉強することに向いていないのは確かなようですが。 できれば、自分で少しずつでも新しいことにトライしてほしいと思いますが、学校以外の場というのは、なかなか機会がないのが残念なところです。 高校生ぐらいになれば、アルバイトというのもいいのかもしれなせん。
さてさて、みなさんは、子供の適性をどのような機会にみつけているんでしょうか。