子供とあゆむ足跡から
体力面で勝るようになった息子とどうつきあうか(’02年4月作成)。
一昔前に、子供による発作的な両親の殺人事件が続き、衝撃的な社会現象として、あちこちのマスコミに取り上げられたことがあります。 教育熱心な家庭が多かったことから、画一的な偏差値重視教育の反動とも言われました。 最近でも、ホームレスへの暴力など、形は変わっていますが、同じような現象が続いているように思えます。
男の子は成長して中学から高校へと通うようになると、身長も体力も母親を追い越してしまいます。 また、このころになると独立心が強くなるためか、親の干渉を嫌うようになってきます。 男の子は女の子と比べ、家での口数が少なくなることが多いようです。 そうなると、母親によるコントロールがなかなか難しくなってきます。
わが家の息子も、ちょうどそのくらいの年にさしかかっています。 特に教育熱心でもないし、なんやかんやと厳しくしつけをするわけでもありませんが、それでも時々は、親として本人には気に入らないことをいわなければいけません。 そして、時には明らかに納得できずに反抗的にな表情を見せます。 さすがに体力に勝るものにそのような表情を見せられると、母親も怖いと言います。 まだ、直接母親に刃向かうことはしませんが、バタンとドアを乱暴に閉めて出ていったりします。
私自身にも、気に入らないことがあると、明らかに態度が豹変するところがあると家内によく言われますので、息子も性格的に似ているのかもしれません。 今はまだ、父親の権威が多少勝っているので、物にあたる程度で済んでいるようです。 しかし、これからまだエスカレートするものなのか、おさまっていくものなのかよくわかりません。 エスカレートすれば、きっと家庭内暴力ということになるんだろうな、という想像はできますが。
なんでも親のいいなりになるようなマザコンでも困りますので、それなりの自立心や独立心はもって欲しいと思いますが、どのあたりで加減すれば良いのか、しばらくは試行錯誤をするしかなさそうです。