子供とあゆむ足跡から


第44集 給食と情報

なかなか知ることが出来ない、地域の教育状況についてです(’03年3月作成)。


 川崎市の公立中学校でも、とうとう給食への試みが一部の学校で始まるようです。

 多摩川を間に挟んで、昔から給食のある東京都側と、ずっと弁当であった神奈川県側。 どちらが良い悪いという以前に、その間を引っ越さなければいけない家族にとって、この違いがあることを知らず、慌てることもあったりします。 横浜市でも何回か給食実施の希望が出されていますが、O-157騒動と重なったりして、いまだに実現されていないようです。

 さらに、都心の区では、小中一貫教育を計画しているところもありますし、小学校の学区制をやめて、地域内で自由に学校を選択出来るようにしたところもあります。 単に給食に限らず、いろいろ面で制度の違いが出始めているわけです。

 これまでは、平等であること、均一であることが、教育の場面では重視されてきました。 今、さかんに議論されている、ゆとり教育導入や、学力低下の問題への対応など、いろいろな試みは、これからも増えていきそうです。

 でも、これらの地域の教育情報は、他の地域に住んでいる人には、なかなか知ることが出来ないものです。 サラリーマン社会の常として、転勤や転職による家族の引っ越しは避けられなライフスタイルになっています。 学齢期の子供がいるような若い世代が多く、そこからは、なかなか切実な声が社会に届かないということもありそうです。

 まずは、情報を出来るだけ多くの人が分かるようにすること、そんな当たり前のことが早く実現して欲しいものです。
     


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