子供とあゆむ足跡から


第47集 ふたたびのPTA(その3)ようやく卒業

嵐のような1年が過ぎてようやく卒業式で公式行事がおわりました(’04年3月作成)。


 昨年夏依頼、現役での活動を続けていながら、このページを更新することができませんでした。

 出だしでつまづいた後も、いろいろな出来事が嵐のように襲ってきました。 そんな渦の真ん中に居ると、何が本質なのか見極めることが難しいのです。 へたをすると、人間不信に陥ってもおかしくないような一年でした。 人の言うことが信じられなくなる、人の言うことを頭から疑ってかからなければいけなくなる。 そんな魔物が潜んでいたのです。 ほんとに精神的に疲れることの連続でした。 さらに、仕事の都合による時間的な限界も見えたので、一年限りで次の人にバトンタッチをすることになりました。 この間の出来事は、現役を離れて落ち着いて振り返ることが出来るようになったらまとめてみたいと思います。

 ここでは、会長としての一番の大仕事である卒業式での祝辞を掲載しておきます。

 

<PTA会長祝辞>

 3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。

 皆さんは義務教育を卒業し、いよいよそれぞれの道へと歩き出すわけです。 これからは自分で考え、自分で行動し、そいして自らの力で生きていくことが求められるようになると思います。 皆さんはこれまで、答えのある問題を解かれることが多かったでしょう。 でもこれからは、答えの無い問題、答えを自分で探さなければいけない問題が増えていくと思います。 それは、私たち親の世代が経験した以上に、お手本の無い、答えの見つけにくい時代になるんだと思います。 今、この体育館の屋根の上で吹き荒れる春の嵐のような、そんな時もあるでしょう。

 でも、いつの時代にも変わらないものがあるとすれば、それは人と人との関係だと思います。 隣の友人との関係、親と子の関係、そして、先生と生徒の関係。 お互いを認め合い、尊重し合い、そして、周りの人に支えてもらえることに感謝する、そんなこころを忘れずに生きていっていただけたらと思います。 それはきっと、こんな春の嵐からも守ってくれる壁になり屋根になることでしょう。

 保護者の皆様、卒業おめでとうございます。 これでお子さんが卒業し、学校とは直接の関係が無くなる方も多いかと思いますが、これからも地域の目として、この学校を見守っていただけたらと思います。

 ご来賓の皆様、お忙しい中、ご出席ありがとうございます。 子供たちはこの学校を卒業していきますが、これからも地域で育つ子供たちとして、支えていっていただけたらと思います。

 本日は卒業おめでとうございました。

 

 たまたま、この日は春の陽気で、朝から強い風が吹き荒れており、それを話の中に盛り込んだことがなぜか好評でした。

(づづく)
     


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