都筑大介  舞子の事件簿
  「おてんば姫、絶体絶命」

 ひなたやまの居酒屋『やすこ』を舞台に、美貌の大学院生とおかしな熟年オヤジ三人組が繰り広げる推理コメディ。
 老女おカメさんが孤独死した背景に不審を抱いた舞子は、怪しい新興宗教支部の潜入捜査に乗り出したが……。

   第一章 居酒屋のマドンナ 【9月9日】
   第二章 おカメさんの孤独死 【10月11日】
   第三章 新興宗教「太玄光教」 【4月23日up】
   
   第四章 意外な証言
   第五章 深まる疑惑
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主な登場人物

桜庭舞子(さくらばまいこ)24歳
 日本橋室町の福徳神社近くに事務所を構えている敏腕弁護士・桜庭東吾の一人娘。櫻渓大学法科大学院で学んでいるが、空手二段の男勝り。いつも「ノーメーク」「ラフなポロシャツ&ジーンズ姿」でポニーテールに結んだ長い髪を風になびかせているが、プロポーション抜群な目の醒めるような美人。

樺山次郎(かばやまじろう)61歳
 自称小説家の屁理屈屋。「ひなたやま三銃士」のリーダー。
白壁凡平(しらかべはんぺい)52歳
 能天気で極楽トンボの老舗豆腐屋の四代目。「ひなたやま三銃士」の一人。
蔓野鶴雄(つるのつるお)55歳
 いつも妻と舅姑におびえている唐変木な床屋の婿養子。「ひなたやま三銃士」の一人。

立花泰子(たちばなやすこ64歳)
 桜庭東吾の長姉で舞子の伯母。夫の死後、自宅を改造して『居酒屋やすこ』を営んでいる。
仲良し貧乏学生
 櫻渓大学4回生の金田耕助(かねだこうすけ)と明智五郎(あけちごろう)の二人。同窓の大先輩・樺山次郎の使い走りをしてタダ飯・タダ酒にありついている。
風祭勇介(かざまつりゆうすけ)32歳
 桜庭法律事務所に所属する元暴走族リーダーという変り種イケメン弁護士。舞子憧れの人。
Aさん
 最近『居酒屋やすこ』の常連になった40歳代半ばの姓名も職業不詳の男。

鬼澤道玄(きざわどうげん)77歳
 新興宗教『太玄光教』の教祖。「太玄」とは深遠なる道の理(ことわり)という意味。
鬼澤継道(きざわけいどう)53歳
 教祖の長男で、教団代表。
鬼澤玄真(きざわげんしん)49歳
 教祖の次男で、教団ひなたやま支部長。