第3章 欧州上陸

September 8, 2006


4:15に真っ暗のシャルル・ド・ゴール空港に到着。


ついに来ちゃいました。おフランス!

これが空港か?と思うほど、

シャルル・ド・ゴールは洒落た建物だ。

さすが芸術の都、パリの玄関口。


しかし寒い!

温度計に12度と出てる。ホントに9月上旬か?!


到着者用の通路を歩く。

同じ飛行機に乗ってた乗客は、意外に若者が多かった。


イミグレーションで、

入国カードとパスポート、航空券を見せる。

無愛想な黒人係員は、それらを見ると何も言わずに

パスポートと航空券を返してくれた。


あれ? これで終わりなのかい?

と思いつつ、フランス(EU)入国!


ここからは、日本に戻るより、

ニューヨークに行く方が近いんだよな・・・

なんて考えると、なんだか不思議な気分だ。


乗り継ぎの時間をもてあまして、

空港内を探索。


 


朝早いので、空港内は閑散としている。

清掃や商品の搬入の人とすれ違うが、

黒人はみんな身体がデカくて、

アンリやビエラ(ともにサッカー選手)みたいに見えた。


バルセロナ行きの便に乗るために、セキュリティーチェックを通る。

「ピーーーーーーーーーーーッ」と鳴った。


 


日本で国内線に乗るときはいつも鳴らないし、

今回、成田でも鳴らなかった。

なのに、何で鳴るねん?


すると小錦のような黒人係員が、

「ベルト? サイフ?」と。

流暢な日本語が逆にちょっとおかしくて。

それに、どうやら相当日本人が来てるようだ。


財布を出し、ベルトを見せると、

別の係員がやってきてボディチェックをされ、

「Merci(メルシー)」と言われて開放された。


入国はものすごく呆気なかったのに、

飛行機に乗るときのチェックは厳重だ。


搭乗ロビーは、より一層きれいな造りだった。


 


 


灯りの使い方もナカナカ!

天井がガラス張りになっていて、

昼間はいいだろうけど、夜中はちょっと暗いかな。


乗客に対して無料で読める新聞が置いてある。

そのなかで「L'EQUIPE(レキップ)」という

フランスの有名なスポーツ新聞をもらう。

それがこれ。

 


何が書いてあるか、ぜ〜んぜんわからない。

聞くところによると中身はかなり辛口らしい・・・。


バルセロナ行きの飛行機が留まっているところまでは、

建物からバスで空港内を移動。

数々の飛行機の間を進む。

バスの中はパリジャンとパリジェンヌでいっぱいだ。


エールフランスの客室乗務員もそうだが、

フランス人は、なぜかわからないが、カッコイイんだよね。

何が違うんだろ?


公共の場というのを凄く意識しているのか、

立ち居振る舞いというか、誇りというか哲学というか・・・


騎士道と言ったら古くさいけど、

ナイトの精神というヤツなのか。

よくわからないが、気持ちの中に揺るがない一本の筋が、

ビシッと通っている感じがする。


教育のされ方が違うんだろう。そう思わせる。


でも、ちょっといただけないのは、

みな香水がきつかった。


でも、こんな外国人ばっかり(ここでは俺が外国人だ?!)

の雰囲気に『ちょっと面白くなってきたな』と思えてきた。


6:30になろうとしている。

サマータイムのパリに、ようやく朝日が昇ってきた。



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