第11章 バルセロナというクラブ

September 9, 2006 (滞在2日目)


ホテルからカンプノウへ歩く。

カタルーニャの太陽は朝から燦々と輝く。

暑い!


カンプノウに着くと、

まず各施設やミュージアムが見れる「スタジアムツアー」に参加だ。

チケット売場でソシオの会員証を見せ

『スタジアムツアー、ワンパーソン、プリーズ』

と言ってチケットをもらう。

ソシオは無料なのだ。


スタジアムに入り案内板に沿って進む。

普段は関係者以外は入れないところが見学コースになっている。


 

  (写真)選手のロッカールーム(奥は風呂場)


 

  (写真)チャペル 選手のほとんどがキリスト教徒


 

  (写真)選手はロッカールームからこの階段を降りてグラウンドへ


 

  (写真)その階段を降りるとこんな感じ 既に大歓声は選手の耳に・・・


 

  (写真)これがカンプノウのピッチだ


 

  (写真)バルサのベンチ 本皮張りだ


 

  (写真)ベンチからゴール裏のスタンドを見る


 

  (写真)ベンチから見たメインスタンド 人が集まってるところに会長席がある


 

  (写真)メインスタンド2階席最前列中央の会長席からの眺め まさに最高の席


 

  (写真)試合後はメディアで賑わうインタビュールーム


 

  (写真)今日のヒーローや監督に質問がとぶ記者会見場


 

  (写真)ビッグイヤー(欧州チャンピオンのカップ=中央) 

      これは1991-92年シーズンに制覇したときのもの


ミュージアムには、

サッカーにまつわる世界のマンガも展示されている。

ご存知「キャプテン翼」も堂々と展示されていた。

そういえば翼くんはバルサに入るんだよね。

だけど、あんなに長くドリブルしていたら、

バルサのサッカーには合わないけどね(笑)。


世界の雑誌を紹介するコーナーには、

日本のスポーツ誌「Number」と

それに掲載されたいくつかの写真も展示してあった。


ひととおり見終えて外に出た。

観客を待ち受けるように露店が所狭しと並び、観戦者を引き込もうとしている。

俺はそのうちのひとつで、数シーズン前のユニホームを見つけた。

以前から探していた、4〜5年前のシーズンのモノ。

値段を聞いてみると30ユーロ(約4,500円)。めっちゃ安い!

露天なのにちゃんとしたナイキ製だった。

それで価格が30ユーロとは。

凄いラッキーだったね。


一旦ホテルに戻って着替えをする。

観戦するには、もちろんユニホームだ。

以前から持っていた、'99-'00年(100周年)シーズンのモデルだ。


それにカメラの電池が切れてしまっていた。

1日半で相当撮ったんだろうな。

スペアに入れ替える。


再びカンプノウへ。


カンプノウの手前には、ミニスタジアムと呼ばれる小さいスタジアムがある。

その脇を歩いていると、

そこから試合をやってるような歓声が聞こえてきた。

でもそれは父兄が自分の子供達の試合で応援するような、小さな歓声だった。

だから、ついで半分的な感じで門の近くまで行ってみた。

すると、老夫婦が入口でソシオカードを係員に見せて入っていった。

バルサのユースの試合なのか?

そう思って、俺もカードを見せて中へ入った。

そこでは、トップチームと同じユニフォームを着た

Bチーム(控えの選手=数年後のレギュラーになる選手)の試合が行われていた

この時ばかりはソシオになっといて良かったと思ったね。


 

  (写真)ミニスタジアムでのバルセロナBチームの試合


数千人しか入らないくらいのスタンドには、

熱心なバルセロニスタがまばらにいる程度。

でも技術も劣るBチームの試合を暖かく見守る人々。年輩の方も多い。

みんな食い入るように見ている。

これこそがフットボール文化が根付いている本場の光景なんだね。


そのとなりのフットサル場では、

バルサのフットサルチームも試合をしていた。


 

  (写真)バルセロナのフットサルチームの試合


他にもFCバルセロナの組織の中には、

いろいろな競技のチームがある。

前シーズン、ハンドボールは「アソバル・リーグ」というリーグを制覇。

ローラーホッケーでは「OKリーグ」というリーグで優勝。

またフットサル部門は1部(オノール部)に昇格した。

バスケットも今シーズンの国王杯を制覇。

2006年に世界選手権で優勝したスペイン代表に2人送りだした強豪だ。

それらを含め14種類の競技それぞれのチームがあり、

スペインや欧州のチームとリーグ戦を行っている。

どの種目もサッカーと同じエンジと紺のストライプにエンブレムを付けた

ユニフォームを身にまとっている。

日本もいつかこんなふうになってほしい。

これが欧州のスポーツ文化なのだ。



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第0章 Before the trip

第1章 旅立ち

第2章 エールフランス

第3章 欧州上陸

第4章 パリからバルセロナへ

第5章 来たぜバルセロナ!

第6章 聖地カンプノウ

第7章 言葉の壁

第8章 街へ

第9章 地中海

第10章 コロンブスの塔

第11章 バルセロナというクラブ

第12章 いよいよ試合開始

第13章 バルセロナvsオサスナ

第14章 サグラダファミリア 1